小説の感想・レビューです。ネタバレあり。物凄く更新遅いです。ご了承ください。訪問ありがとうございます。
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神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)
(2009/07/28)
上橋 菜穂子

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神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)
(2009/07/28)
上橋 菜穂子

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前書き

<第5章 ロタ王国>
長い冬に閉ざされた北部の地、暖かい気候に恵まれた南部の地。

家畜であるシク牛、羊を狼の被害にやられ頬を涙で凍らす民、
穀物が豊かに実り、海に面した他国貿易も盛んに腹を大きく膨らませた民。

疲弊していく感染病に流行した北部民族、王国で発言権を増していく南部大領主。

この国を支えるのが物静かな思慮深い、情けに厚い君主、北部の民に絶対的な信頼を置かれたその弟である。
不均等な情勢にかじ取りを行ってきたこの国に、かつての、脅威的な、圧倒的な力が火種を振りまこうとしていた。王族の歴史とは、その巨大な力、<神>を語らずには描けない歴史であった。

その時分、用心棒の女は、ある民族の少年少女が賊に捕らわれているのを助けたのだが…



ジャンル・タグ 
ファンタジー・重量感(中)・中華モンゴルな王族王国・貧富の差と国政・禁忌の制約と疎外された民・絶対的な力をもつことの欲求

評価
素敵
    





守り人シリーズ第5作目。今回は上下巻で物語が長めです。しかし、ストーリは前作同様サクサク読めると思います。内容は第1作目、第4作目の作品を混ぜ合わせたような逃走劇と、話のカギを握る少女の存在がメインです。テーマは不安定な危険な情勢で歴史の過ちとされた脅威的な力を得ることは正解なのかいなか。ストーリー展開は、前作読んできていれば、先の展開が読めてしまう(単体で読んでも先の展開はある程度想像できます)。上橋さんの本を読んできている人は新しいゾクゾク感、ワクワク感は不足気味ではないでしょうか。どちらかというと、上橋ワールドを楽しみたい人や、守り人の世界観に浸りたい場合はもってこいの作品です。初読みの人は、上橋さんのスタンダードで安定した世界観、ストーリー展開に惚れることでしょう。物語は引き継ぎですが、一話完結だから「神の守り人」からも読み解けます。ファンタジー好きなら必見です。季節は冬です。

感想ネタバレ↓
[上橋菜穂子 神の守り人 (上)(下) (「守り人」シリーズ⑤)]の続きを読む
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虚空の旅人 (新潮文庫)虚空の旅人 (新潮文庫)
(2008/07/29)
上橋 菜穂子

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前書き
<第4章 サンガル王国>
見渡すと、そこは広大な海岸線が続いていた。青い空に、青い海が続き、潮風が香る。ひと際、目をひく王宮は、巻貝を模してつくられた四つ尖塔をもち、壁も、屋根も<貝陶板>で覆われている。それは光をやわらかくはじき、王宮自体が輝いているように見える。

紺碧の海に白く輝く王宮と家々。淡い桃色の岬。まさしく海に浮かぶ珊瑚の都である。交易と海産物によって栄える国。今年、王国では、<新王即位ノ儀>がとり行われる。周囲の国々にもその招待状は届けられ、数十隻の巨大な帆船が<望光の都>をめざして、集まってきている。

この海風の音とは別に、少女が歌っているような異国の歌が聞こえてくる。なにかに取りつかれたように無心に。海の匂いはさらに濃くなったような気がする。開放的なこの国には、良いことも、良からぬことも分け隔てなく、流れ込んでくる。



ジャンル・タグ 
ファンタジー・重量感(中)・エスニックなアジアン王国・星読博士と呪術師・裏取引・若き皇子の旅・強大帝国の影

評価   
良書

守り人シリーズ第4作目。王道ファンタジーです。今回は3つ目の別の国に、ストーリーの舞台が移ります。一話完結だから「虚空の旅人」からも読み解けます。ストーリーの季節は夏です。守り人シリーズがはじめてだったら、バランスのとれた物語に面白さを覚えるでしょう。シリーズを読んできた人だったら、この物語にマンネリ感を抱くかもしれません。物語の展開が読みやすいというのが欠点なっています。どこかでどんでん返しがあったらよかったです。


感想ネタバレ↓
[上橋菜穂子 虚空の旅人(「守り人」シリーズ④)]の続きを読む
夢の守り人 (新潮文庫)夢の守り人 (新潮文庫)
(2007/12)
上橋 菜穂子

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前書き
<第3章 新ヨゴ皇国>
今眠りにつけば、理想郷にたどり着く<夢>を見る。
<夢>を見ている時の私は身体とは離れて、魂だけが連動する。
よかった。ある旅芸人が起こしてくれた美しい歌によって、
<夢>、私の魂は、<花>の位置を察知することが出来た。

私は欲しかった理想が<花>にはある。
今、私は旅芸人の歌という<風>が漂わせる<花>の香りに、<花>という理想郷に対する激しい羨望感にかき立てられ、眠りについたのだ。幸せだ。<花>にいることは幸せだ。

しかし、<花>の管理者、<花番>から聞いたのだが、<花>が咲いている時間とは短いものなのだ。
<花>の種が実れば、<夢>、私の魂も散り、私は...
この世界から出たくない。目を覚ましたくない。


ジャンル・タグ 
ファンタジー・重量感(小)・中華モンゴルな皇国王朝・眠りを誘う美しい歌・不幸から生まれる「・・・だったら」・夢を糧にする花

評価   
素敵 

守り人シリーズ第3作目。上橋さんの諭すようなファンタジーが今回も私達を物語に引き込みます。前作2作に比べてしまうと少し見劣りしてしまうかもしれません。上橋さんの夢に対する哲学を見ます。物語は引き継ぎですが、一話完結だから「夢の守り人」からも読み解けます。ストーリーの季節は夏です。

感想ネタバレ↓
[上橋菜穂子 夢の守り人(「守り人」シリーズ③)]の続きを読む
闇の守り人 (新潮文庫)闇の守り人 (新潮文庫)
(2007/06)
上橋 菜穂子

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前書き
<第2章 カンバル王国>
ユサ山脈の「山の王」が眠る地。
山々がそびえ、山頂に雪が降り積もる寒々しい実りが少ないこの地には、

「山の王」から送り物、
ルイシャ<青光石>は、カンバルの宝である。

20年に一度あるルイシャ贈りの儀式は、
八部族からなるカンバル王国の王朝や民にとっての餓えを防ぎ、
家族を養っていくための大切なもの。

しかし、苦々しい陰謀、事件が渦巻いた先王の時代、先王の崩御から数十年、いまだ、儀式は起こる予兆さえ見せていない。<闇の守り人>を家来とすると聞く「山の王」からの儀式の合図はまったく起きる気配がない。

そんな時分、
 新ヨゴ皇国の地からカンバルの地へ通ずる洞窟へ足を踏み入れる女の姿が・・・
   

ジャンル・タグ 
ファンタジー・重量感(中)・中華モンゴルな部族王国・いたみの懐郷地・「王」と「王」の誓い・愛すべき人に送るレクイエム

評価  
最高  

守り人シリーズ第2作目。第1作に続いての抜群の安定感。王道のファンタジー世界へ私達をいざないます。物語は引き継ぎですが、一話完結だから「闇の守り人」からも読み解けます。ファンタジー好きなら必見です。冬の季節がオススメです。

感想ネタバレ↓
[上橋菜穂子 闇の守り人(「守り人」シリーズ②)]の続きを読む
精霊の守り人 (新潮文庫)精霊の守り人 (新潮文庫)
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上橋 菜穂子

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前書き
<第1章 新ヨゴ皇国>
この地ナヨロ半島には約百年に一度、大きな干ばつに見舞われる。

古い記録によれば百年に一度の大旱魃の年には、奇妙な事件が報告されている。
魔物があらわれて災いをもたらすという話がある。100年前にも事例がある。

星読博士は愕然とした。もしその年が今年ならば、皇子さまの身の上におこっていることは…


ジャンル・タグ 
ファンタジー・重量感(小)・中華モンゴルな皇国王朝・皇子・星読博士・言い伝え

守り人シリーズ第1作目。獣の奏者がとてもいい作品だったので、さっそく次の作品にも手をのばしてみました。感じた雰囲気からいうと、萩原規子さんの勾玉シリーズに色合いが近いです。一話完結です。

評価 
素敵 

感想ネタバレ↓
[上橋菜穂子 精霊の守り人 (「守り人」シリーズ①)]の続きを読む
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