小説の感想・レビューです。ネタバレあり。物凄く更新遅いです。ご了承ください。訪問ありがとうございます。
2000/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312001/03

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ナラタージュ (角川文庫)ナラタージュ (角川文庫)
(2008/02)
島本 理生

商品詳細を見る


前書き
「もうこんなふうに曖昧な距離を続けることはできません」


彼は私が高校3年生の時、世界史の教師として赴任してきた。
初めて視線が合ったときは、背の高い人だなと感じた。
赴任してきた当時は、私と何度か廊下ですれ違ったが、彼は私とすれ違ったことなどまったく覚えていなかった。
よく話すようになったのは、私が高校に所属していた演劇部の顧問として顔を合わす機会が増えたからだ。

たしかに、わたしはまだ彼のことが好きだった。

今でも呼吸をするように思い出す。季節が変わるたびに一緒に歩いた風景や空気を、すれ違う男性に、彼と似た面影を探している。だが、二人がまた顔を合わせることはおそらく一生ないだろう。二人の人生はをあのときから完全に離れ、今では同じ道を見つけることは不可能に近い。

ただ、それは、壊れてしまうくらい愛したただ一人の人だった。


ジャンル・タグ 
正統派の切ない恋愛小説・重量感(中)・大学生と高校の先生・距離は近くても遠い気持ち・片想いがつなげる負の連鎖・生徒と先生

原点回帰で至高の一冊。内容は、日常にありふれた風景でいて、静かに激しくドラマチックで、静かに切ない小説でした。こんなに流暢な文章を読むと、作家さんの創作力に感嘆させられます。作家という職業はすごいなとつくづく思います。島本さんの文章力にはとてもセンスを感じます。ただ、この小説は世代を選ぶと思います。個人的には若い方におすすめします。小説は主観的なもので好き好きがあると思いますが、特に恋愛小説は、その傾向が強い気がします。、季節は熱い時期から寒い時期に移行していく頃(夏→冬○、冬→夏×)に読むとちょうどいいと思います。暖かい時期に読んで、肌寒い時期に読み終えるのが頃合いでしょう。島本さんの小説に今後も期待。

評価  
素敵 

感想ネタバレ↓
[島本理生 ナラタージュ ]の続きを読む
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。