小説の感想・レビューです。ネタバレあり。物凄く更新遅いです。ご了承ください。訪問ありがとうございます。
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1/17、芥川賞の発表は19時前に、直木賞の発表は19時半ほどに決定しました。

4人の会見は20時から21時半ほど行われました。

芥川賞は満場一致で発表が早かった感じです。中卒と大学院在籍と、年齢も対照的な二人の受賞はなかなかユニークで、作品の「物語」で選ばれている感じが出ていてよかったですね。

直木賞はすこし遅めで、こちらは知名度が低めの木内さんと5回も直木賞受賞候補に選ばれた道尾さんで予想ではよく出ていた名前の二人ですね。





4人ともとても対象的なキャラクターでそのことに驚きました。特に朝吹さんと西村さんは癖が強かったですね。朝吹さんは父、祖父の文学者で家柄で、本人自身もとても知性的で、学者のような考えるしぐさが印象で、セレブな方でした。。緊張もあると思いますが喋りが得意ではらしく、質問に対してを難しく言葉で答えていました。ただ、考えていることは「なるほど」という共感はありました。

朝吹真理子
「うれしいのと、畏怖の気持ち」
「作品を読者というあなたに届ける、一種の手紙という形で書いている」
「作品は、最初から読むこともあれば、途中のページから読むこともある。読み手は、傲慢であっていいと思う。読み終わらなくても、同じページをずっと読んでいてもいい。自由であることが書き手と読者と幸福な関係。」
「作品は嘘を完遂することを目的にしている」
「小説が面白いと思うのは、嘘が嘘と機能していること、読み手が受け取るときに誠として返ってくるところが面白い。真実のように突き刺さるところ。」








一番会見場をわかせた西村さんです。朝吹さんとは対照的で、中卒あがりで同人誌からの叩き上げの苦労人の方のようです。上記の動画をみればわかりますが、発言の初めの言葉からびっくりしました。この場所で言いたいことズバッと言うところが潔かったですね。会場は笑いの渦でした。


西村健太
「書いていて自分はダメなやつだと思う。この小説を読んで俺よりダメなやつがいると思って救われると嬉しい。」
「問題を起こすので、いろんなところ(出版社)から干されている。」
「普段の生活はなにもない。無為無策。」






唯一、くせがない温和な印象があった木内さん。小川洋子さんのような雰囲気を持っていました。会見をなぜかハラハラしてみていたんですが、木内さんの会見だけは安心してみれました。


木内昇
「物語は言い切らない。読者に遊んでもらう。言い切ってしまうと物語が終わってしまうから。本が閉じても、自分で想像して自分の人生とつながっている感覚を読者に味わってほしい。」
「時代小説でも、現代と通じるものを書くようにしている。自分(読者)と地続きであるような作品をつくりたい。時代小説をこのまま書いていきたい。」
「今日は、選ばれると思っていないかった。銀座で編集者のひとと発表を待っていたが、二次会があるのを知っていたのでスニーカーできてしまった。」






とてもイケメンな道尾さんです。5回も直木賞候補にえらばれながら、受賞できなかった有力候補でした。この人もくせが強く、発言がクール、しぐさも軽い印象がありました。天才肌な著者さんなんでしょうか。道尾ファンな人にちょいショック感じかもしれないですね。だから、作品と著者さんのプライベートな一面は切り離して考えたいですね。


道尾秀介
「5回も候補にあって編集者の方もやきもきしていたのでよかった」
「今まで通り、自給自足的な本を書く。5回とも違いテイストの本を書くようにした。」
「読者を意識しない本づくり。」
「候補になった時に、うれしさを味わ尽くしている。候補になるだけでうれしい。」
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追記

第144回芥川龍之介賞の選考委員会が平成23年1月17日(月)午後5時より築地・新喜楽で開催され、
朝吹真理子さんの「 きことわ 」
西村賢太さんの「苦役列車」

が授賞作に決まりました。


第144回直木三十五賞の選考委員会が平成23年1月17日(月)午後5時より築地・新喜楽で開催され、
木内 昇さんの「漂砂(ひょうさ)のうたう」
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(2010/09/24)
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道尾秀介さんの「月と蟹」
月と蟹/道尾秀介月と蟹/道尾秀介
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が授賞作に決まりました。


4人ともおめでとうございます。芥川賞の作品は、機会があればとってみたいですね。なんといっても、わたしが気になっているのは直木賞です。残念ながら貴志さんは落選したようですね。木内さんの作品が、歴史ヒューマン小説で、道夫さんのはミステリーという感じでしょうか。ぜひ、読んでみたいです。今は時間がないのでこのくらいに。もっと、詳しく書けそうなら、再度UPします。

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「芥川龍之介賞」と「直木三十五賞」。同賞の受賞者記者会見が東京會舘で今日行われます。

第144回芥川龍之介賞候補作品(平成二十二年度下半期)

朝吹真理子「 きことわ 」(新潮九月号)
小谷野敦「 母子寮前 」(文學界九月号)
田中慎弥「 第三紀層の魚 」(すばる十二月号)
西村賢太「 苦役列車 」(新潮十二月号)
穂田川洋山「 あぶらびれ 」(文學界十一月号)

第144回直木三十五賞候補作品(平成二十二年度下半期)

犬飼六岐「 蛻 」(講談社)
荻原 浩「 砂の王国 」(講談社)
木内 昇「 漂砂のうたう 」(集英社)
貴志祐介「 悪の教典 」(文藝春秋)
道尾秀介「 月と蟹 」(文藝春秋)

発表は19時頃です。とても楽しみです。個人的には、私の大ファンの貴志祐介さんには受賞の栄冠を勝ち取ってほしいですね。同賞候補作品の本は図書館では予約がいっぱいようです。これで発表後はまた本が売れるんでしょうね。わくわく。

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前書き
隣の席には、前の駅の「甲東園」で乗り合わせた女子高生の集団がわいわい騒いでいた。その無遠慮の声のでかさに「少しはボリューム下げろよ」と私は内心つぶやいた。彼女らはどうやら最近彼氏ができた「せっちゃん」と呼ばれる女の子の話で盛り上がっているようだ。その「せっちゃん」の彼氏は話の内容からして社会人らしく、周りの友達からは羨ましがられている。その社会人とはどうゆう接点で出会ったんだろうと勝手に耳に入ってくる話が少し気になり始めた。私は電車に乗っている間「阪急電車」という本を読んでいたが、内容が入ってこない私は本を読むのを諦めて、彼女たちの恋愛話をひそかに耳を傾けることにした。

ジャンル・タグ 
恋愛要素ありのコミカルでヒューマンな小説・現代・重量感(小)・電車内のエピソード・関西弁が飛び交う構内・彼女の姿を見ていると、昔の私を見ているようだ。・だって、かわいくって仕方がないから。
評価
素敵 

連作短編集です。この小説がヒットする理由がわかります。私たちが日頃「あるある」と思ってることを文章にズバズバ書いていてそれに共感する部分が多いですよね。この明るいコミカルタッチな小説は一人称が10代~30代の女性が多いので、その世代にとってはハズレはないでしょう。ファンタスティックな世界より現実的な世界を読むあなたにはおすすめ。季節は冬から初夏ぐらいがベスト。たまに胸がキュンキュンしますよw

感想ネタバレ↓
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昨年はゆっくりなペースではありますが、ブログを続けることができました。時間をとって、小説を読んで、ブログの記事を「何を書こう」と考えて、記事に実際に書くと、いつも朝書いて日が暮れる頃に「完成!!」なんてことがよくあって、毎回毎回いっぱいいっぱいです。

ですが、ここまで積み重ねてきた47冊の積まれた本棚をみると、自分がこんなに本を隅から隅まで読んだんだなーとなんだかとても幸せな気分になれます。それもこれも、いまだ読んでない面白い本があると期待と、読んだ作家さんがどんどんふえていくという事実が今もまだ私の小説を読む原動力となっているのです。かつ、こんな卑小なブログに訪問してくださる方や、コメントしてくださる方、拍手してくださる方がいらっしゃることも原動力の一つです。どれほどうれしいことことか。できそこないの自分勝手なブログでもひと様とリンクしていると思うと胸が熱くなります。

こんな私ですが、今年もみなさまよろしくお願いいたします。
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