小説の感想・レビューです。ネタバレあり。物凄く更新遅いです。ご了承ください。訪問ありがとうございます。
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1月17日(火)、19時頃、直木賞が発表され、そのすぐ後に芥川賞が発表決定されました。
http://www.bunshun.co.jp/<文芸春秋サイト>


第146回芥川龍之介賞候補作品

石田千「きなりの雲 」(群像十月号)
円城塔「道化師の蝶」(群像七月号)
田中慎弥「共喰い」(すばる十月号)
広小路尚祈「まちなか」(文學界八月号)
吉井磨弥「七月のばか 」(文學界十一月号)

選考委員
石原慎太郎、小川洋子、川上弘美、黒井千次、島田雅彦、高樹のぶ子、宮本輝、村上龍、山田詠美、登壇者/黒井千次

選考過程
最初は評点が過半数いかなかった。
過半数にいかないので、さらに投票をおこなった。
それでも決まらず、ついには〇、×、△という投票の方法を使った。
議論を重ね、結果、4度目で、評点が4.5となり、最終的に過半数になった。
円城さんを強く押したのは川上さんと島田さん。
投票の結果、田中さんは過半数を超えた。しかし、円城さんは半数だった。8票中の4票だった。
円城さんの評価は分かれた。
円城さんに対する反対意見は、『よくわからん、というもの』
他の3作は、いずれもあまり高い評点ではなかった。不満のほうが多かった。


円城塔さんの声
 このたびは栄誉ある賞をいただけて非常に光栄です。たいへん大胆な決断だったのでは。私の小説はだいたいが奇妙な小説と言われていますが、その奇妙な方向でやっていいよと言われたと認識しております。これからも奇妙な小説をもっとやっていけたら。

3回目の候補作について
 早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を11月にいただいたんですが、受賞者が芥川賞か直木賞を取らねばならないという大変怖い賞で、今回無事いただけて大変ありがたい。まだまだ直さなきゃいけないところはあるし、ようやく少し文芸誌に載るもの、小説として自分がやりたいものを高めていたところでいただけたので大変いいタイミングでいただけたなと思いました。


 芥川賞というのは多くの人に読まれる賞なのでそれにはまだ足りないかな、と。ただ小説はいろんな方に読まれるので、(自分の小説のような)こういうのも広めてもいいのではないか、と判断いただけたのかなと思いました。

今後について
 いろいろやっていければと思う。とりあえず次作は同時期にデビューして3年前に亡くなった伊藤計劃(いとう・けいかく)さんの「屍者の帝国」という30枚ほどの小説を完結させるというのを次の仕事としてやらせていただければ。友人だったのかと言われると、あまりにも早い、短い期間でしたのでほかにも付き合いがある方もいらっしゃるのであれなんですが、大変優れた書き手であって、大変僕も影響を受けた作家です。

影響を受けた作家について
 安部公房さん。系譜というとあれ(おこがましい)ですけど、ちょっと外れたと見なされる路線は少なくなっているので、安部さんの路線を行きたい。

 今回、2人でいただけたのはバランスだったのでは。ありがたいのは無論ありがたいですが。1人でいただくより気が楽で、あちらが右を守り、こちらが左を守るなど分担できる。新しいと言われますと、文学の新しさは何かという話になって実験的なものを書かれている方は100年前にもいたし、本当に新しいものを書き続けるのは難しい。バランスを探していかなくては。まだ迷っているところです。





田中慎弥さんの声
アカデミー賞で(大女優の)シャーリー・マクレーンが「私がもらって当然だと思う」と言ったそうですが、だいたいそんな感じ。4回も落っことされて、断っておくのが礼儀。断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる。とっとと終わりましょう。
1回目の受賞が一番いい。5回目はまぬけです。
気持ちの変化はありません。私に意欲はありません。
こういう場にいるのが好きな人はいないでしょ。ギャラが出るんでやるだけです。

石原慎太郎都知事について。
おじいちゃん新党を作ろうとしている。新党結成にいそしんでいただければ。


第146回直木三十五賞候補作品(平成二十三年度下半期)

伊東潤「城をませた男」(光文社)
歌野昌午「春から夏、やがて冬」(文藝春秋)
恩田陸「夢違」(角川書店)
桜木紫乃「ラブレス」(新潮社)
葉室麟「 蜩ノ記」(祥伝社)
真山仁「コラプティオ」(文藝春秋)

選考委員
浅田次郎、阿刀田高、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、林真理子、宮城谷昌光、宮部みゆき、渡辺淳一、登壇者/浅田次郎

選考過程
選考は、葉室、桜木、伊藤の3作品の争いとなった。
最初は、3作品のうち、葉室さんが頭一つ抜けていた。
桜木さんとの一騎打ちの結果、満票で葉室さんが選出。



葉室麟さんの声
どういうふうに話せばいいか分からないが、ホッとしたのが一番。

候補5回目について
 5回は長いといえば長い。でも注目していただいて仕事をいただける。うれしいが、大きな賞でプレッシャーが大きく、これで候補にならなくて済むというのが今の一番の気持ち。5回は長くもあり短かった。(受賞作の)「蜩(ひぐらし)ノ記」は読者からの反応が違った。思いが伝わっているという感じ。これで受賞できたのはうれしい。

今後について
 地方で歴史物、時代物を書いている。地方にいると歴史の断面が見える。地方は(戦で)負けた人の話が多く、考える機会が多い。これまでの有名な作家が地方在住のままお仕事をされていた理由はそのへんにもあるのかなと。

登場人物のキャラクター、人物への思いについて
 モデルという意味でなくて、これって自分の体験の中にあるという思いがよみがえった。登場人物は尊敬している人を訪ねていく。私の中にもそういう経験があり、それを伝えたいなという思いがあった。


 この作品も残り10年の命という設定。60歳になるとみんなそうだと思うが、残り時間を考える。自分の思いを描く作品として個人的にも感慨がある。

これから小説を書く際にどんなことを物語に込めていきたいか。
 歴史物を書いているが、「蜩ノ記」は時代物。第二次大戦の日本、戦前の日本をどこかで伝えるものとして時代小説を書いていると思う。戦前の日本を私は知らないが親は戦前の人。親子で伝わる物はあるだろうと思うし、そういうものを歴史小説の中で書いていくのでは。

なぜ江戸時代の設定にしたかについて
 日本は戦争に負けて日本が日本であることを許されなかった時期があった。(11年のNHKの連続テレビ小説の)「おひさま」でも、それまでこうだと思ってきたことが否定されている場面があった。否定される前の時代、明治より前、そういう意味での江戸時代を書く意味があるのかな、と思う。

これまでの作品と違った点について
 単純にいうと、書き始めるときに編集者さんから「武士の矜持」「武士の覚悟」を書いてほしいといわれ、すっぴんのストレートでいこうと最初に思った。なぜ思ったのかは分からない。それに努力を傾けていった。途中で難しく、ストレートだけでいいのかいろんな形にした方がいいのかと思ったが、押し通したい自分の気持ちがあった。





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