小説の感想・レビューです。ネタバレあり。物凄く更新遅いです。ご了承ください。訪問ありがとうございます。
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前書き
この世のことわりは言葉によって成り立つ世界。

「言葉」は絶対であり、必然である。

過去、現在、未来に起こる出来事は「古い言葉」によって語られ、万物は「古い言葉」で書かれた本によって運命付けられている。動物も植物もすべて言葉によって「存在」が位置づけられる。


今、「古い言葉」にさまざまな人間がかかわるとき、運命は少しずつ動き始めた...


この物語では、言葉、特に「古い言葉」によって天地創造が造られ、時間も同様形づけられいます。なので世界が誕生したのも「古い言葉」によって綴られた本があるからです。人々は魔物に苦しんでいました。ある一領土の主は魔物を滅するために「古い言葉」を深く理解しようとお供を連れて旅に出ます。

ジャンル・タグ
ファンタジー・中世ヨーロッパ・重量感(大)・言葉・アクション
 

初めて紹介する本は妹尾(せのわ)さんの本で真世の王です。せのわさんの本を読んだのはチェンジリング以来です。基本この人の本は異世界ファンタジーです。なのでよく独自の世界観、システムがあったりします。そこが状況設定を理解するのにめんどうなとこだったり、わくわくする要素であるとおもいます。

評価
普通 

感想ネタバレ↓
「古い言葉」によって綴られた本はだれが書いたかというと、神様?のような存在の{銀の声を持つ人}という名前が長い人達がいて、その人達が世界をつくったそうです。

言葉が制約する設定にはわくわくさせられる要素があり、読んでると言葉によって支配される世界観を根拠立ってあげて語っているように感じられます。

ただ嫌な点はあります。
理屈色々こねて、それでごまかしてる感じがします。
銀色人は設定上、世界の外側にいる存在らしいのです。そして昔、彼らの住んでいるとこでは従順するべき身分が上の人達がいたようなのですが、主人らがいなくなった時に、尽くす存在がいなくなったから(主人らがいる)同等の世界を再構築するために今の世界をつくったなどとあります。

世界の中で制約をつけて言葉がなるべく理屈がありき語られているのに、銀色人の行動言動や存在などがやたら詩的で浮いてる感じがあってとくに腑に落ちませんでした。

物語の中になぜか月という存在も違和感があるし、世界の外側とはなんぞ?と思いましたし、銀色人の従順する存在がいなくなってその代わりを作り出した世界があるのに、その世界には銀色人は干渉してはいけないなどの理があったり、後味は苦々しいでした。

言葉=論理の世界で、言葉が絶対的権力を持つのに対して「本」に書かれていないことを銀色人が自分の意思?(意図)を反映させることが、言葉が絶対という前提を最初から壊している感じがしました。物語の中で言葉を基準、前提として置く意味がない気がします。それならば、最初に世界の崩壊を悟った時点「本」の内容を変えてしまえばいいのだから。要は、物語は「運命は必然ではなく、自分の意思で変えられるものと」いうことを伝えたのでしょう。(物語としてはラストはよかった)
 
物語とは関係ないですが、内容が異世界ファンタジーで中高生の若年層にも対応していそうライトノベル的な本であるにもかかわらず、やたら普段使わないような難しい漢字が出てきます。しかも、ルビ(ふりがな)がない場合が多いです。不親切ですw


素敵な言葉どもが記事の跡

エスタシア
「必要ならば、あなたの言葉を享けます。そうでなければ、わたしが生まれてきた意味がない」

ソグヤム
「いい覚悟だ。だがね、生まれてくること自体に意味などない」

「意味というのはね、生きることでみずから作ってゆくものだ。周りは関係ない、あなた自身にとって、なんのために生まれたかななどという問いは無意味だ。生まれるだけなら、この世の誰もが平等に体験している。それをどう生きるかが、ひとりひとりの人生なのだ。意味が生じるとしたらそこからであって、それ以前ではない」

エスタシア
「でも、わたしは特別なのです」

ソグヤム
「大丈夫、特別でない者などいない。あなただけが、与えられた運命にうちひしがれているのではない。誰もがそれぞれの場所でそれぞれに戦っているだけだ。あなたの戦いは、たしかに辛いだろう。しかも果てがないとも思えるかもしれない。だがよく見てごらん、ひとりではない。みんな戦友なのだよ。無論、わたしもね」






最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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