小説の感想・レビューです。ネタバレあり。物凄く更新遅いです。ご了承ください。訪問ありがとうございます。
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西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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前書き
私の大好きなおばあちゃんは「魔女」のなのだ。

それは、単なる魔法や、空を飛べるというファンタジー世界のありきたりな「魔女」ではない。それはどんなひとにもその能力は眠っていて、「魔女」の力はどんな人にも発揮できることなのだ。

その大好き「魔女」が寿命を迎えて亡くなったのだ。生前、私はおばあちゃんから「魔女」になる心得を教わった。私にとって、「魔女」になる心得を守ることは、おばあちゃんとの大切な約束だった。私は守らなければならない。

 「西の魔女」、そう
      私のおばあちゃんは
          「私を迷い、不安から打ち解く」呪文をとなえてくれたのだ。


ジャンル・タグ 
ほのぼのヒューマン・現代・重量感(小)・切ない思い・初夏の思い出・岐路に立つ時

ファンタジーでもホラーでもありません。展開はドラマチックではなく、ほのぼの系の小説です。
ですので、劇的な展開を望むのは違います。面白さを切望する人の来る場所ではありません。ここは大切なことを得ようと切望する人が来る場所です。

あなたがこの物語を読んで評価が上がったら、その分、あなたは社会の色に染まり、色は汚れているでしょう。この物語を読んでつまらなければ、純真な心の持ち主で空想ばかりに目を向ける人かもしれません。

小中学生時代に読むことが適当な一冊。大人になって心を軽くしたいと思った時に読み返す一冊。読む季節は春から初夏がベスト。薄いのですぐ読み終えることができます。難しい本、長編の本に飽き飽きした後にどうぞ。


評価  
良書

感想ネタバレ↓
この小説をよむのは実は2回目です。最初読んだときは、タイトルにやられて買って読みました。しかし、期待したものとは違っていました。というのも、タイトルに魔女と出てくるので、「ファンタジーなんだ」という気分で読んだからです。そしたら、完全にすかされましたw

クラマックスはほろりきました。ですが、読み終わった後、「あぁ、ファンタジーのわくわく感を感じたい」と思いました。ファンタジーを探したのを覚えています。面白さを求めるというよりは人生を知るために教訓を得るために読む本です。

本文より
「私、やっぱり弱かったと思う。一匹狼で突っ張る強さを養うか、群れで生きる楽しさを選ぶか…」
「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうをえらんだからといって、だれがシロクマを責めますか」


時間が経ち二回目を読むと、だいぶ印象が変わります。自分が迷い、不安が生じていることが違うからです。いちいち、イチイチ、ああ、そうだな、主人公と同じように自分は意固地になっているだろうなと。自分で決める事、なにか一つのことを続ける事が自分を成長させるため糧だということを。そう、こういう当たり前で基礎的な事が一番大切だってことを。

そう思って読んだ2回目の「西の魔女」
良書です。平坦で平凡で面白みにかけるかもしれません。しかし、だからこそ大切なことです。手に固く握りしめていなければならないのに、すぐ、手から離して別のなにかをさわりたくなってしまうから。常に目を離してはいけないのに、横でちらつく面白そうななにかを見たくて、今見ているものから目を離してしまうから。

本文より
それは、岬の真上から、遥かな水平線を目指して力強く飛翔を続けるサシバの群れの絵だった。

何の迷いもない、確信に満ちた一途さが、画面全体から溢れていてまいの心を打った。

…私、知っている。この衝動。一つの方向を目指している。
いつか、私も行くのだろう、とまいは思った。
…あやさんのように。このサシバたちのように。だってこの道きり、ほかにないんだもの…

それだけ、自分のところから簡単に飛び去ってしまうものなのです。サシバのように。目をそらさなけば、サシバが行こうとする道が理解できるです。魔女の教訓とはそういうものです。と思っています。

本文より
「本当に、大丈夫。悪魔を防ぐにも、魔女になるため、一番大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分できめたことをやり遂げる力です。その力が強くなれば、悪魔もそう簡単にとりつきませんよ。まいにとって、そんな簡単なことっていいますけれど、そういう簡単なことが、まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」

「ありがたいことに、生まれつき意志の力が弱くても、少しずつ、少し強くなれますよ。少しずつ、長い時間をかけて、だんだんに強くしていけばね。生まれつき、体力のあまりない人でも、そうやって体力をつけていくようにね。最初は何にも変わらないように思います。そしてだんだんに疑いの心や、怠け心や、あきらめ、投げやり気持ちが出てきます。それに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違うを発見するような出来事が起こるでしょう。そしてまた、地道な努力を続ける、退屈な日々の連続で、また、ある日突然、今までの自分とはさらに違う自分を見ることになる、それの繰り返しです」

意志の力が弱い自分でも、この言葉を胸に、ブログを続けていければいいなと思います。

素敵な言葉どもが記事の跡
当たり前にこれですね。この意味は本を読まないとわかりません。グッときましたw

ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ へ
オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ

(西の魔女から東の魔女へ  おばあちゃんのたましい、脱出大成功)





最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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