小説の感想・レビューです。ネタバレあり。物凄く更新遅いです。ご了承ください。訪問ありがとうございます。
2017/101234567891011121314151617181920212223242526272829302017/12
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)
(2009/06/27)
有川 浩

商品詳細を見る


前書き

名前:リリ
ホスト:i22453-44-25467.fg02.a04567.ap.hafaha.or.jp

はじめまして。
リリと申します。
「レインツリーの国」のあのシーンは私もストーリーの中でも一番印象と言うか、衝撃を受けた一人です。Liliさんの感想が二人のすれ違いに深く言及してて、ここまで共感できたことが身の回りにも、他のブログサイトにもなかったので、思わずコメントさせていただきました。また拝見させていただきます。

名前:Lili
ホスト:g43267-53479-753.da78.d5438.sa.bbgogo.or.jp


リリさんコメントありがとうございます。
私はあのシーンは、はっとさせられました。いままで日常でそんなこと考えたこともなかったので、実際に起きたら怒ったりイライラしてしまうかもしれませんね。でも、最後はよかったですね。ちゃんと垢抜けてw


ジャンル・タグ 
ヒューマンな恋愛小説・現代・重量感(小)・チャットから繋がる気持ち・リアルと非リアルの差・「貴方には私の苦しさは分からない」・見せたくない私と魅せてあげたいキミ

評価
素敵 

最初、ファンタジーだと思って買いましたw
何も予習なしで読み始めたので。読んでみると、「あれ?違うなぁ。ヒューマン?あ、恋愛小説だ!」そして、プロローグが他の一般的な小説のものとはスタイルが違う、うん、新しい!この書き方は新しい。こういう物語の書き方もあるだって感心ながら読み進めていきました。有川さんの小説が愛される意味がわかりますね。もしかしたら、探せばあるかもしれないですが(村上春樹さんの小説にもあったかな?)、他の小説の感想を、この小説の中で登場人物が述べていたり、議論したりするところが新鮮な気持ちにさせました。他にもネット社会、IT社会って、すごいなぁって。知らない二人が出会ちゃうですもんね。しかも意外にも、テーマが深かったです。さらっとしたさわやかな小説にほろ苦さ。


感想ネタバレ↓
上記にも書いた通り、ファンタジーだと思っていました。だって、タイトルがファンタジーじゃん。いつも何も予備知識なしで読もうとするのでそうなるんですが。
でも、面白かったです。私が読んだ恋愛小説の中でも、上位ですね。これはなんか理解できるなぁっていう、身近な感じが。大抵、おしゃれすぎたり、ドラマチックすぎて。共感が得られなかったりするんですよね。と言ってる割には、この小説の最初の出会い方はごくあることではないと思いますし、ドラマチックな部類なのかもしれないですが。でも、二人の関係は近いなぁ、親近感がわくなぁって感じたので。

内容はネットでサイト(ブログとか個人のホームページ)で、「レインツリーの国」のサイト主のひとみに読者の伸行が返信コメントを出したのがきっかけです。図書館戦争シリーズの「フェアリーゲーム」という場面について、共感コメントを出して、そこから二人のチャットでのやり取りが始まり、発展していきます。

正直、はじめの伸行のメールには嫌気がさしました。伸行のメールのようにあんなに長文で毎回返信したら私だったら嫌ですね。しかも、いちいち言い訳がましいですし。そして、伸行のメールの内容がどんどん本題と脱線していくのもこの釈明メールで入れることかって。釈明文で説教されるのも、傲慢さが浮き出てる気がしました。確かに、ひとみが言わないのも悪いと思いますが。でも、読んでいくうちに、伸行って、なかなか見所あるなぁっても感じて、第一印象とは逆に好きなれるキャラクターでした。

ネット上では、こんなに意気投合しているのに、実際会ってみると、なんかかみ合わないって確かにわかるなぁ。メールとかだけやり取りしていて実際あってみると暗かったり、話す内容に困ったりっていうのは私にもあります。いつもいっしょにいると、しずかで控え目な人なのに、メールの時だけ顔文字や絵文字いっぱい入れて明るい人みたいな。

最初、軽快なタッチの文章なので、気付きませんでしたが、しっかりしたテーマがこの小説には含まれていたんですね。よく、ネットサーフィンをして読書家の方が「この本(レインツリーの国)を読んだ」ってことを見かけるので、気になってはいたんですが、注目された正体はこれなんですね。「耳が聞こえないっていうハンデ」がキーワードになってるみたいです。

ひとみのハンデは、自分にも想像もできないですね。自分がもし、耳が悪かったら、「私は耳が悪いから」と人よりも不幸なんだとか、もっと周りの人は私に気を利かせるべきだとか、考えてしまったりするのでしょうか。それで意固地になって自分には痛みは分からないから、ってひとみのように私も悪循環のサイクルに入ってしまうかもしれません。有川さんの小説は初めて読んだですが、この小説はほんとうまいとこ、ついてるなぁって、人の気持ち深く考察してると印象がありました。心情描写(チャットも)は結構多いです。実際に難聴者や、失聴者の人達とも話を伺ったりもしたのでしょうか。耳が聞き取りずらい人達の気持ちをこの小説に、ひとみというキャラに詰め込んだという印象がありました。


素敵な言葉どもが記事の跡
痛みにも悩みにも貴賎はない。周りにどれだけ陳腐に見えようと、苦しむ本人にはそれが世界で一番重大な悩みだ。救急車で病院に担ぎ込まれるような重病人が近くにいても、自分が指を切ったことが一番痛くて辛い、それが人間だ。

誰だって自分が一番でどこかで小さいこと大きいこと、差はあるでしょうが「自分の気持ちを他人は分かってくれない」という思いは少なからずもってるんですね。そういう悲劇のヒロイン・悲劇のヒーロというぬるま湯に浸かってる方が、わざわざ湯を出て脱衣所まで行くよりも遥かに楽でしょうね。この本を読んだらそのことをすごく意識させられました。私も「ひとみ」みたいに不幸な一面を背負っている自分に酔いしれるのはできる限りやめたいな、なんて思いました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 本ブログへ

関連記事

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://kkk12liliyom.blog69.fc2.com/tb.php/86-ba027ec0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
有川浩著 「レインツリーの国」を読む。 このフレーズにシビれた。  その声さえ聞かせてくれたら、もう俺は君に振り向いて欲しいなんて考えません。  君と付き合えないとしても、 ...
2012/02/12(日) 11:21:23 | ご本といえばblog
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。